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日常のちょっとしたこと 仔猫の成長日記 好きなアニメ・マンガの閑話休題

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プロフィール
HN:
神尾 志
性別:
非公開
趣味:
最近は仔猫の成長を見ること
自己紹介:
九州在住。
夏は暖かく、冬は涼しい。
夏は不明だが、冬場は県内で2番目に寒い地域。
氷点下なんて当たり前!

イベントには,今のところコミケのみ参加しています。
サークル名は『ЧТО ЭТО』ですが、イベントには『TRAUM』、もしかしたら思い出したかのように『北の都』で参加したりもしています。
ジャンルはビックリマン(ピーター×アリババ)はほぼオンリーのみ。
それ以外はマクロス(ミハアル)です、たぶん…



コミックス

ハーメルンのバイオリン弾き ~シエルクンチク~ 8(完)
ユーベルブラッド 11
ブロッケンブラッド 8
マクロスプラス 1・2(完)
百姓貴族 2
戦う!セバスチャン♯ 2
少年セバスチャンの執事修行 2
ちびさんデイト 2
銀の匙 3
タブロウ・ゲート 10
コーセルテルの竜術士 ~子竜物語~ 4

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ロボジー
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FULLMETAL LCHEMIST THE BEST
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まあ、メモみたいな感じです。

「鋼の、大丈夫か?」
「・・・う、うん、何とか・・・」
 もう一度、エドワードに確認を取る。
「起てるか?」
 いつまでもこの場に留まってはいられない。
 早く移動しなければならない。
 ロイは後ろを、今二人が滑り落ちてきた場所を見上げた。
 高さにして約五メートルもない。
 かなり長い間滑り落ちたような感じがしたので、十メートルぐらい上から落ちたように感じていた。
 そしてやっと、目の前に視線を移した。
「………これは…」
 目の前に広がっていたのは、これまたロイの想像とは違い、野原と云うか広い平原だった。
 広さは見た感じ、東方司令部がすっぽりと入り切れるぐらいの広さがあるように感じた。
 そして耳には、小さな音は断続的にほぼ同じリズムを刻んで聞こえてきた。
 心地いい音。
 何の音だろうと少し耳を澄ませば、どこかで聞いたような感じがする。
 サラサラとも。
チョロチョロとも。
「・・・水…」
 そう思った時、ロイは座り込んでいた足下から約一メートル先に小川が流れているのに気がついた。
「川か…」
 そしてその小川の上流と下流を見る。
 上流は先ほどまでロイとエドワードがいた森の中。
 下流も幾つかのカーブを描いて再び森の中へ流れていくのかと思っていた。
「………?」
 その先は小高い丘のような所へと消えて行っていた。
「…鋼の、起てるか?」
「…あっ…うん」
 ロイはもう一度エドワードに云うと、ゆっくりと立ち上がった。
 エドワードには摑まるように手を差し出す。
 その手を掴み、立ち上がったエドワードだったが、すぐにふらつき再びその場に座り込んでしまった。
「…っ」
「―――! 鋼の!!」
 慌ててロイはエドワードの表情を見ると、すっーと米神の辺りから一本の赤い糸のような血が流れてきたのだ。
 エドワードは落ちる時、どうやら枝で頭をぶつけたらしい。
 どの程度の傷かはわからないが、ロイはとにかく傷を見てみる。
 幸いなことに、小さな裂傷があるくらい。
 それでも血はジワリと滲んでくる。
「大丈夫か、鋼の?」
 ロイは急いで小川の方へ近づいていくと、シャツのポケットからハンカチを取り出した。
 ハンカチを小川の水に浸すと軽く絞り、エドワードの元へと戻った。
「鋼の、大丈夫か?」
 ロイは濡らしたハンカチを優しくエドワードの米神に当てる。
「………うん…大丈夫…」
 傷が沁みるのか、エドワードは少し顔を顰めながらも返事をする。
 それでもロイに心配かけないようにとぎこちないながらも笑顔を浮かべた。
 そしてゆっくりと立ち上がるろうとするが、まだふらつくようで足下が覚束ないでいる。
 当然ロイはそんな状態のエドワードをほっとくことなどできない。
 しっかりと支える。
 エドワードはロイに寄りかかりながら、ゆっくりと立ち上がった。
 そして、ロイが行動したように今度はエドワードが目の前の風景を見渡した。
 広い草原。
 目の前に流れる小川。
 その小川の軌道。
 上流と下流。
 そして小川の流れの先にある丘。
 木々ばかりの森を抜けた中心地―――ではないかもしれないが…―――にこんな風景が広がっていたとは予想もしなった。
「空が…あおい…」
「そうだね…」
 エドワードは思わず空を見上げて呟いた。
 ロイも同調する。
 エドワードはもう一度周りを見た。
 やはり小川の下流にある丘が、不自然なような気がしたのだ。
 どこがと具体的に云われると、上手く説明ができないが、自然豊かなリゼンブールで育ったエドワードだからこそ感じた違和感とも云えた。
「…なんか変だ…」

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