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日常のちょっとしたこと 仔猫の成長日記 好きなアニメ・マンガの閑話休題

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プロフィール
HN:
神尾 志
性別:
非公開
趣味:
最近は仔猫の成長を見ること
自己紹介:
九州在住。
夏は暖かく、冬は涼しい。
夏は不明だが、冬場は県内で2番目に寒い地域。
氷点下なんて当たり前!

イベントには,今のところコミケのみ参加しています。
サークル名は『ЧТО ЭТО』ですが、イベントには『TRAUM』、もしかしたら思い出したかのように『北の都』で参加したりもしています。
ジャンルはビックリマン(ピーター×アリババ)はほぼオンリーのみ。
それ以外はマクロス(ミハアル)です、たぶん…



コミックス

ハーメルンのバイオリン弾き ~シエルクンチク~ 8(完)
ユーベルブラッド 11
ブロッケンブラッド 8
マクロスプラス 1・2(完)
百姓貴族 2
戦う!セバスチャン♯ 2
少年セバスチャンの執事修行 2
ちびさんデイト 2
銀の匙 3
タブロウ・ゲート 10
コーセルテルの竜術士 ~子竜物語~ 4

映画

海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン
ロボジー
逆転裁判
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CD
FULLMETAL LCHEMIST THE BEST
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ボツ話 第3話
意外に、短い期間に終りそうです。
その前に、夏コミ原稿を早く仕上げればいいのに、自分・・・


Melissa Act3 et



「………?」
目が覚めたエドワードは、ぼんやりと空を見ていた。
暖かな日差しの中、まだ意識の方は眠っているのか、自分が置かれている現状への認識がイマイチ判っているのかいないのか。
ボォ~と木々の間から目の前に広がる青い空を見つめていた。
「アルぅ…?」
いつも自分の側にいる弟の名前を呼ぶ。
しかし返事はない。
エドワードは起き上がると、キョロキョロと辺りを見渡すが、どこにもアルフォンスの姿はない。
「………? あっ…そうか…」
寝ぼけていた頭がはっきりしてくる。
暖かな日差しの中、エドワードはアルフォンスが戻って来るのを待っているうちに眠り込んでしまったのを思い出した。
「アルの奴、まだ戻ってないのか…」
エドワードがどのくらい眠っていたのか、手元に時計がないのでハッキリとは判らない。
いや、時計はあることはあるのだが、国家錬金術師としての身分証明と己への戒めとして持っているだけ。
時間を知るための銀時計ではなかった。
太陽の位置から考えて、そんなに時間が経ったような感じはしなかった。
「アルのやつ遅いな…」
いつもと違う役回りという事もあってか、エドワードはアルフォンスが戻ってくるまで何もする事がない。
休んでいてと云われも、もう一眠りしてしまった。
再び眠る気は今のところ、ない。
「…はあ………よっと!」
エドワードは溜め息にも似た感じで大きく息を吐くと、勢いをつけて起き上がった。
アルフォンスが探索に出てからそれ程時間が過ぎている感じもしなかった。アルフォンスはすぐ戻ってくるだろうと思っていたエドワードだったが、自分が一眠りしてもまだ戻ってくる気配はない。
アルフォンスが向かった方向を見ていたエドワードの脳裏に、ふとある事が思い浮かんできた。
「まさか…! また何か拾っていたりとか…してないだろうな…」
自然豊かな緑が多い林の中。
もちろん動物もいろいろいるだろう。
ここに来る前も、アルフォンスは仔犬と仔猫の集団を、どこからともなく見つけてきて、珍しく駄々をこねて中々その場から動こうとはしなかった事があった。
「こんなところじゃあいろんな動物がいるだろうしな…」
エドワードは鳥の囀りを聞きながら、弟の行動を思い諦めにも似た溜め息を大きく吐いた。
「―――!」
ガサッガサッ、と背後で草木が動く音がする。
エドワードが慌てて振り返る。
しかし何もない。
風で揺れたのかとも思ったが、草木が揺れるほどの風は吹いていない。
「…? ウサギか、何か…かな?」
広い林の中である。
いたとしても別に不思議ではない。
「こうしていると何だか、修行していた頃を思い出すな」
正確には本修行に入る前の仮修行の事。
錬金術の基本や流れを知るための修行。
そこで錬金術の事を理解したはずだったが…
「結局、何も判っていなかった。判っていたら…」
エドワードはそう云うと、無言で己の右手と左足を見詰めた。
そこへ、軽快なリズムの金属音が鳴り響いてくる。
「アル…」
近づいてくる足音に対して、少し悲しみを含んだ感じでエドワードは弟の名を呟いた。
「兄さ~ん!」
それに反してとても上機嫌なアルフォンスの声。
楽しそうに走ってくる姿がエドワードの目に入ってきた。
「あいつ…どうしたんだ?」
半ば呆れた感じで様子のエドワードに対して、アルフォンスは楽しそうに手を振りながら楽しそうに近づいてくる。
「まさか! また何か…」
「兄さん! 凄いんだよ」
「えっ??」
エドワードの不安をよそに、アルフォンスはエドワードの言葉を遮り話出す。
その勢いに押されてエドワードは一瞬、言葉を失ってしまった。
一体どうしたのか?
とても楽しそうなアルフォンスは、久しぶりに見たような気がする。
とりあえず、エドワードはアルフォンスの次の行動を待ってみた。
「百聞は一見にしかず! 兄さん」
「えっ!?」
アルフォンスはそう云うと、エドワードの反応などまったく気にもせず、兄の手を取る。
そして今来た道を戻ってきた時を同じように弾んだ足取りで再び戻り始めたのだ。

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