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日常のちょっとしたこと 仔猫の成長日記 好きなアニメ・マンガの閑話休題

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プロフィール
HN:
神尾 志
性別:
非公開
趣味:
最近は仔猫の成長を見ること
自己紹介:
九州在住。
夏は暖かく、冬は涼しい。
夏は不明だが、冬場は県内で2番目に寒い地域。
氷点下なんて当たり前!

イベントには,今のところコミケのみ参加しています。
サークル名は『ЧТО ЭТО』ですが、イベントには『TRAUM』、もしかしたら思い出したかのように『北の都』で参加したりもしています。
ジャンルはビックリマン(ピーター×アリババ)はほぼオンリーのみ。
それ以外はマクロス(ミハアル)です、たぶん…



コミックス

ハーメルンのバイオリン弾き ~シエルクンチク~ 8(完)
ユーベルブラッド 11
ブロッケンブラッド 8
マクロスプラス 1・2(完)
百姓貴族 2
戦う!セバスチャン♯ 2
少年セバスチャンの執事修行 2
ちびさんデイト 2
銀の匙 3
タブロウ・ゲート 10
コーセルテルの竜術士 ~子竜物語~ 4

映画

海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン
ロボジー
逆転裁判
バトルシップ

CD
FULLMETAL LCHEMIST THE BEST
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*   *   *
え~と、まだ終りませんね?
何でだ???


Melissa Act3 et



視界が広がり目の前に現れたのは大きな屋敷。
全体的な感じからすると、建物の周りや風景を見ると、人が住んでいるには少し荒れているようにも見えるが、まったく誰もいないというには、所々手入れがしてあるようにも見える。
何となく不思議な屋敷だった。
「アル…ここがどうし…!! もしかして…!?」
エドワードはこの屋敷についてアルフォンスに訊ねようとしたが、何か思いついたのか?
先を歩いているアルフォンスより先に屋敷の玄関へと近づいて行く。
「もしかしてここは……例の…錬金術師の……やったな! アル!!」
「そんなの判んないよ」
「はあ?」
てっきりアルフォンスが消えた錬金術師の家を見つけたと思ったエドワード。
しかしアルフォンスの返事は何とも気の抜けたもの。
「だったら何でオレをここまで連れてきたんだ?」
苛立つよりも呆れた口調のエドワード。
それに対してのアルフォンスの返事は…
「風を感じたんだ!」
「はあ?」
アルフォンスの言葉にエドワードはポカンとした表情。
頭の中で今聞いた言葉を繰り返す。
―――風を感じたあ?
―――あの…身体で?
―――アルが?
「風を感じたって…おまえ…」
「うん。何も感じないこの身体なのに、ほんの一瞬だったんけど、風に吹かれた感じがしたんだ」
「………」
「そしてね、その風をきっかけにこのお屋敷に辿り着いたんだ!」
アルフォンスは明るく弾んだ声で云う。
エドワードにとってアルフォンスが話すことは半信半疑と云うより、まったく信じる事が出来なかった。
今のアルフォンスの姿で、風を感じるような事など絶対にありえないのだから…
でも、少しでもそんな感覚があったとしたら…
「やっぱり精霊の力なんだ!」
「はあ?」
またしてもアルフォンスの突然の言葉にエドワードは自分の耳を疑った。
精霊?
錬金術師は科学者だ。
精霊なんてそんな非科学的な事をアルフォンスが云い出すなんて…
「おい、アル! おまえ今、何って云った?」
「何って…精霊だけど?」
「………」
首をちょこんとかしげ、ごく自然に返事をする。
「そっ、そんな非科学的なもんあるわけないだろう!!」
「でも、オルギエの秘石は精霊が人間に渡した石だって話だよ?」
「それはたんなるお伽噺だろ? 実際にそんな事あるわけねぇーだろう?」
「でも…」
「それより行くぞ!」
「えっ?」
「あの屋敷だよ!」
「えっ? あの…兄さん…」
エドワードはさっさと屋敷に向かって歩き出す。
その後をアルフォンスは慌てて追いかける。
何かまだ云いたそう感じがするのだが、エドワードはまた精霊の話などされたら堪らないとばかりに無視をする。
風に導かれるようにアルフォンスが見つけたとても大きな屋敷。
ざっと見ただけでも普通の屋敷とは違う、錬金術の研究室があるのが何となくエドワードにはわかった。
「間違いないな。例の、消えた錬金術師の屋敷だ!」
「あの、兄さん?」
アルフォンスが声を掛けるが、相変わらずエドワードは聞く耳持たず。
正面玄関にたどり着くと、エドワードは満足そうな笑みを浮かべ、両手を胸の前で合わせる。
きちんと鍵を開け、ドアを開けて入ろうという気はさらさらないエドワード。
そんな兄の行動をアルフォンスはなぜか必死に止めようとしていた。
「兄さん」
「うるさいぞ、アル! すぐ済むから待ってろ!」
「何がすぐ済むの?」
「だから、この扉をぶち壊す事だよ! どぉ~せ誰も住んでいない空き家だ」
「空き家? この家が?」
「そうそう! だから…壊したって…?」
アルフォンスとの会話の途中から、聞き覚えのない声が混ざっているのに気づく。
エドワードの両手は合わせたまま、ゆっくりとやや後ろの方に頭だけ動かす。
この時点でエドワードの視界に入るのは、アルフォンスのみ。
今度は少し身体も動かしてみる。
するとエドワードからは死角になるような感じで、アルフォンスの側に見慣れない人が一人、立っていた。

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