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日常のちょっとしたこと 仔猫の成長日記 好きなアニメ・マンガの閑話休題

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プロフィール
HN:
神尾 志
性別:
非公開
趣味:
最近は仔猫の成長を見ること
自己紹介:
九州在住。
夏は暖かく、冬は涼しい。
夏は不明だが、冬場は県内で2番目に寒い地域。
氷点下なんて当たり前!

イベントには,今のところコミケのみ参加しています。
サークル名は『ЧТО ЭТО』ですが、イベントには『TRAUM』、もしかしたら思い出したかのように『北の都』で参加したりもしています。
ジャンルはビックリマン(ピーター×アリババ)はほぼオンリーのみ。
それ以外はマクロス(ミハアル)です、たぶん…



コミックス

ハーメルンのバイオリン弾き ~シエルクンチク~ 8(完)
ユーベルブラッド 11
ブロッケンブラッド 8
マクロスプラス 1・2(完)
百姓貴族 2
戦う!セバスチャン♯ 2
少年セバスチャンの執事修行 2
ちびさんデイト 2
銀の匙 3
タブロウ・ゲート 10
コーセルテルの竜術士 ~子竜物語~ 4

映画

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ロボジー
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FULLMETAL LCHEMIST THE BEST
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記憶違いではなければ、キリ番400のお話です。
ビックリマンのオアシス一本釣です。
アニメ設定なので、明るい(?)お話となっています。
原作設定だと、ドシリアスなんだよなぁ・・・

あいはふしぎ



「はぁ・・・」
 これで何度目の溜息だろう。
 空を見上げては、ひとつ。
 大地を見渡しては、ひとつ。
 右を見ては、ひとつ。
 左を見ては、ひとつ。
 さっきからこれの繰り返しである。
「一体どうしたんだ?」
 ついに見かねた感じでレスQ天女が声を掛ける。
「うん? 何でもないわよ」
 慌てて笑顔をつくり、両手を顔の前で交差させる。
「ホントーに?」
 如面菩薩も疑いながら聞く。
「本当よ。本当に何でもないんだから・・・」
「本当でおじゃるか?」
 とどめとばかりに明星クィーンが問いただす。
「・・・」
 一度の三人から問い詰められると、さすがに迫力がある。
 しかし、めげないオアシス天如。
「本当に何でもないの!」
「本当に?」
「うんうん!」
 これ以上聞いても無駄と思ったのか、明星クィーンと如面菩薩は用事があるからと帰っていった。
「さて、本当のところはどうなんだ?」
 二人を見送っているオアシス天如にレスQ天女が問う。
「えっ? 何の事?」
「おれにまでシラを切ることはないだろう?」
 いつになく真剣な様子で問い掛けるレスQ天女に、ごまかそうと笑って見せたが効果は当然なく、仕方なくと云った感じでポツリと一言。
「レスQ天女は今の状態で満足なんでしょう?」
「えっ どッ、どうゆう意味だ?」
 オアシス天如自身の事だと思っていたら自分に話がまわってきた。
「どうゆうって、決まっていじゃないの。あなたと魯神フッドの事よ!」
 フッドの名前が出た途端、レスQ天女の顔に赤味がさしてきた。
「なっ、なっ、何いってんだよ! ろっ、ろっ、魯神フッドと何だっていうんだよ」
 いつも冷静な彼女の姿はどこへやら、すっかりうろたえています。
「もうすぐ、天聖門が開くのよね」
「・・・?」
「そうしたら、新天地『次界』に向けて神帝たちは出発。そして、レスQ天女は魯神フッドとめでたしめでたし、でしょ?」
「なんで・・・」
 後の言葉が続かない。
 二人っきりだと思っていたのに外野がいたとは・・・・・・・・・
「オアシス天如、おまえ以外に、他に誰が・・・」
 焦るレスQ天女の言葉は文章になっていないが、意味は分かったらしくオアシス天如は少し考えて首を横に振った。
 それでもやはり・・・という表情をしている。
「よーするにだ! おまえも一本釣帝にそう云って欲しいんだ!」
 何とか話題を自分からオアシス天如にかえようとする。
「・・・だと思う・・・」
「思うって・・・」
 すっかり力が抜けていく。
「あの人はしっかりしているように見えていても、結構ぬけているし、ドジだし、慌て者だし、鈍感だし・・・」
 これでもかと、欠点を次から次にとあげていく。
「そんな一本釣帝だから、やっぱり側にいたいと思うのよ! 言い伝え通りに素敵な天使に逢えたんだから、これ以上ワガママ云えないし・・・」
 ただの惚気話になっているがやはり、新天地『次界』とはいえ、未知の世界である事には変わりはない。
 昔から『次界』を目指して行った者は、天使・悪魔・お守といるがだれ一人として辿り着いたとも、無事に戻ってきたとも聞かない。
 やはり心配なのである。
「それをいうならおれだって同じだ。あいつはどちらかと云うとおれの前じゃカッコつけたセリフしか云わないからなぁ・・・弱みなんて絶対見せない。意地っ張りなとこもあるんだよな・・・」
 二人で大きな溜息をひとつ。
「でも、おれはあいつを信じてるぜ。そりゃ、嬉しい事云われたけどさ。でも、そんな事なくてもおれはおれさ。」
 クスッと小さく笑う。
 それを見て、オアシス天如も笑みを返す。
 そんなに深刻に悩んでいたわけではないのだが、やはりいろいろとまわりが大変になってくるとやっぱりなんだか、心配になってしまう。
「まあ、とりあえず、今は無事、天聖門が開いてあいつが無事に次界に着くことが一番かな? それから先はその時になってから考えるさ!」
「何を考えるんだ?」
「えっ?」
 後ろから声が掛かる。
 それも聞き覚えのある声がもうひとつ・・・
「なにしてんだよ?」
 ゆっくりと振り返ると、
「一本釣帝!」
「魯神フッド!」
 少し離れた場所に立っているのは、話題の二人。
「こんな所で何してるんだ?」
 ズカズカと近づいてくる。
「何をしているとはこっちのセリフだ。天聖門を開けるために最後の天使を捜してるんじゃなかったのか?」
「捜している。でも、今は休憩中」
 明るい声で一本釣帝は云う。
 その笑顔は当然の事ながら、オアシス天如への笑顔である。
 それを見たレスQ天女は何か閃いたらしく魯神フッドの方に近づき、
「さっき、如面菩薩と明星クィーンが来ておむすび持ってきたんだ。ダムの方にも置いていたから食べないか?」
「いいね。おーい、一本つ・・・」
 一本釣帝を呼びそうになって慌てて止めに入る。
「一本釣帝にはオアシス天如が云ってあるって。さあ、早く行こうぜ。ダム神に食べられてしまう」
 ダム神をダシに使って、二人その場に残して去って行く。
 ちょっと振り返るとオアシス天如の方を見て、小声で一言。
「頑張れよ!」
「何?」
「何でもない、何でもない」
 声が聞こえた魯神フッドは何の事だが、わけが分からないがレスQ天女のいわれるままにダム神のもとに行く。
 そして、残ってのは二人。
 オアシス天如と一本釣帝。
 その後二人がどうなったかというと、相変わらずまったく進歩なし。
「さっき、如面菩薩と明星クィーンが新米でおにぎりたくさん持ってきてね。若神子たちにも持って行くと云っていたけど、こんなにあって食べきれないの」
 そう云って、近くにあるテーブルの上にかけてあったなナプキンを取り払う。
 すると、そこにはテーブルの広さぐらいある皿に山と積み上げられたおにぎりの山。
「すごいでしょう!」
「・・・」
 一瞬怯む一本釣帝。
 しかし、オアシス天如が山のひとつを目の前に差し出す。「次界行き頑張ってね❤」
「うん❤」
 とりあえず、不思議なカップルであります。

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