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日常のちょっとしたこと 仔猫の成長日記 好きなアニメ・マンガの閑話休題

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プロフィール
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神尾 志
性別:
非公開
趣味:
最近は仔猫の成長を見ること
自己紹介:
九州在住。
夏は暖かく、冬は涼しい。
夏は不明だが、冬場は県内で2番目に寒い地域。
氷点下なんて当たり前!

イベントには,今のところコミケのみ参加しています。
サークル名は『ЧТО ЭТО』ですが、イベントには『TRAUM』、もしかしたら思い出したかのように『北の都』で参加したりもしています。
ジャンルはビックリマン(ピーター×アリババ)はほぼオンリーのみ。
それ以外はマクロス(ミハアル)です、たぶん…



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ハーメルンのバイオリン弾き ~シエルクンチク~ 8(完)
ユーベルブラッド 11
ブロッケンブラッド 8
マクロスプラス 1・2(完)
百姓貴族 2
戦う!セバスチャン♯ 2
少年セバスチャンの執事修行 2
ちびさんデイト 2
銀の匙 3
タブロウ・ゲート 10
コーセルテルの竜術士 ~子竜物語~ 4

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ボツ話第2話
縦書きから横書きになったので、数字を少し変えてみましたが・・・
どうでしょう?


Melissa Act3 et



エドワードを1人残し、付近の探索に出たアルフォンスは林の中を歩いていた。
「兄さん、少し疲れているようだったし…ここで少しはリフレッシュしてくれたら良いけど…」
いつも無理ばかりしているエドワードをアルフォンスは心配だった。
このところの強行スケジュール。
そこにきて東にいるはずのロイ・マスタング御一行に、西の端で出会ったりと、あまりにもエドワード的にはうれしくもない状況。
目的の石はないと判ったからと云って、すぐ次へ移動と云う気には今回アルフォンスはあまり気が進まなかった。
エドワードの疲労の件のあるのだが、少し興味のある事件のせいもある。
消えた錬金術師一家。
この事件にはエドワードも興味を持っていた。
そしてここは緑に囲まれた場所。
エドワードの気分を少しでも癒してくれたら良いなぁとアルフォンスは思っていた。
「それにしても…」
陽が昇る前に宿を出てきたと云うのに、目的の村には一向に辿り着かない。
廃村になってどのくらい経つのか?
たぶん、人の行き来は少ないに違いない。
そうなると次第に道は閉ざされていくに違いない。
「どこかで道、間違えたのかなァ…」
立ち止まり、今まで来た道のりを思い出していく。
「間違えるようなところはないんだけど…」
林の中の道はほぼ1本道だった。
さて、この先をどうするか?
もう少し先まで行って様子をみるか?
それとも先に行くのを諦めてエドワードが待っている場所まで戻り、そのままフェリオに戻るか?
「兄さんなら『絶対先に進むぞ!』って云うよね」
アルフォンスはクスッと笑うと兄の意見を尊重して、もう少しだけ先に進んで見ることにしてみた。
しかし、行けども景色は変わらず林の中。
思わず溜め息のような音が漏れる。
「仕方ないか…ここまで来ても何もなかったし…兄さんの事も心配だし…」
そろそろ戻らなければ、あまり気が長いとはいえない兄の事である。
自分がいないことを理由に、何か仕出すかも知れない。
たまにはおとなしくしている事もあるけども、今回の旅の経過からはそんな事は絶対ない! とアルフォンスは思っていた。
その大きな身体はまるで深呼吸でもするように肩が大きく上下する。
「それじゃ…兄さんの所に戻ろうかな」
そう云うと、アルフォンスは今来た道を引き返すそうとした時だった。
「―――」
一瞬だがアルフォンスの身体を何かが通りぬけたような感覚がしたのだ。
「これって…『風』…だよね?」
まだ生身の身体があった頃に感じた、心地よい風の感覚だった。
元の身体を取り戻すために必要なモノ、『賢者の石』
その石を探してここまで来たのだが、ここの石もいつものようにハズレだった。
しかし、何も感じることのない冷たい鎧の身体に感じるはずのない風の気配を一瞬だが感じ取る事ができたのだ。
ありえない出来事にアルフォンスは一人、パニックになりかけた時だった。
「えっ?」
微かな音が聞こえてきたのだ。
最初は風の音かと思った。
風を感じたばかりだったから。
だが違っていた。
「この…音は…」
アルフォンスは微かな音を逃さないように耳を、いや精神を集中する。
音の正体はピアノのような音。
丁度風向きが変わったのか、アルフォンスの位置は風下になり、音が拾いやすくなっていた。
「誰かいるんだ!」
アルフォンスは笑顔のような弾んだ声で云うと、風向きが変わらないうちに。
もしくは音が聞こえなくなる前にと、音が聞こえてくる元に向かって、アルフォンスはその巨体を揺らしながら走り始めた。

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