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日常のちょっとしたこと 仔猫の成長日記 好きなアニメ・マンガの閑話休題

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プロフィール
HN:
神尾 志
性別:
非公開
趣味:
最近は仔猫の成長を見ること
自己紹介:
九州在住。
夏は暖かく、冬は涼しい。
夏は不明だが、冬場は県内で2番目に寒い地域。
氷点下なんて当たり前!

イベントには,今のところコミケのみ参加しています。
サークル名は『ЧТО ЭТО』ですが、イベントには『TRAUM』、もしかしたら思い出したかのように『北の都』で参加したりもしています。
ジャンルはビックリマン(ピーター×アリババ)はほぼオンリーのみ。
それ以外はマクロス(ミハアル)です、たぶん…



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ハーメルンのバイオリン弾き ~シエルクンチク~ 8(完)
ユーベルブラッド 11
ブロッケンブラッド 8
マクロスプラス 1・2(完)
百姓貴族 2
戦う!セバスチャン♯ 2
少年セバスチャンの執事修行 2
ちびさんデイト 2
銀の匙 3
タブロウ・ゲート 10
コーセルテルの竜術士 ~子竜物語~ 4

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ロボジー
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5回目か?

あと少し、かな?

何だか、数字が怪しい…

ハートに火をつけて5


4


将来を考えると・・・


 静かになった部屋。
 エドワードの服は、ロイの悪戯と云うか悪ふざけでかなり乱れていた。
 エドワードは一度、深呼吸をして乱れたシャツを直し、姿勢を正して向き直った。
 その表情はいつになく真剣で、少し戸惑いながら口を開いた。
「いつか大佐も、結婚するんだろう? そのときは、オレの知らない人より中尉の方が安心できる…」
「エドワード…君は…」
 突然のエドワードの言葉に、ロイは驚いた。
「だって、グラマン将軍もホントの所はそう思っているみたいだし…」
「グラマン将軍?」
「中尉のじぃちゃん、だろ?」
「ああ、まあ、いろいろと…」
「仲間意識とか、憧れとか、信頼とかさ。そんなのがいつしか愛情に変わっていくかもしれないじゃん?」
「まあ…」
「中尉にそんな事はないなんて云い切れないし…」
「まあ…」
 エドワードの云う事は、もっともな事のひとつである。
 あのホークアイがロイに対して、と云う事は、本当に、絶対にありえない等と云う事はありえない。
 しかしロイとしてはとても想像もつかない、出来ない事であるのも事実であった。
「オレだって、大佐の事。はじめはそんな風に思っていて、それが…」
 エドワードはロイと付き合うように至るまでを、思い出していた。
 本当に、まさか自分があの女性に不自由した事がない、あのロイ・マスタングと付き合う事になるとは、夢にも思っていなかった。
 それが今、こうして一番近くにいるのだ。
 一番不思議に思っているのは、エドワード本人だろう。
 時として、自分が一番に考えなければならないアルフォンスの事を忘れてロイの事しか考えられない時もあるのだ。
 そのロイの事を考えた時、やはり自分はロイの側に必要なのか?
 いても良いのか?
 将来を考えると、どうしても不安になってくる。
 そんな事、絶対ロイの前では云えないし、見せるわけにもいかない。
 それでもロイには、そんなエドワードの不安は総て分かっていた。
「エドワード…変な考えは止めなさい」
「でも…長い目で見たら、やっぱり上に行くなら、奥さんって大事だろ?」
「そうかね?」
 ロイはあえてエドワードの意見には同意しなかった。
 必要かも知れないし、必要じゃないかもしれない。
 それは人それぞれだから。
 でもエドワードは必要だと思っていた。
「相手もだし、家に対しても…ほら、家って、一つの国みたいだろう?」
「まあ、そうだね」
 ロイはエドワードの国=家の例えには同意した。
 家を一つの国に例える。
 そうすれば、家の主は国家元首。
 この国、アメストリスで云うならば、ロイが目指している大総統になる。
 そして隣人と云う名の相手は、近隣諸国と云う事。
 元首は隣国の主だけではなく、その側近も一緒になって、自分たちに交渉してくる。
 その時、一人より二人の方が良いに決まっている。
 ロイはその時に自分の隣にいて欲しいのは、エドワードだけ。
「だったら…」
「だったら、君以外、エドワード・エルリック以外はいらないだろう?」
「大佐…」
 ロイの言葉にエドワードは戸惑うっていた。
 素直に嬉しいと感じてもいた。
 しかし、同時に悲しくもあった。
 自分が女だったら、と・・・
「君、今、自分が女だったらと思っただろう?」
「―――!」
 一瞬、エドワードの身体が強張る。
「・・・やはり」
 ロイは深く、大きく溜息をつくと、優しくエドワードを抱きしめた。
「確かに、君が考えている通り、君が女性だったと考えなかった事がないと云ったら嘘になる」
「・・・」
「もし、君が女性だったら、話はきっと、凄く簡単だっただろうね。こんな馬鹿げた見合いなど、する必要もなかったし…」
「・・・」
「でもね、私が選んだのは君だよ、エドワード。男だろうが、女だろうが関係ない。君と云う人間を、私は選んだんだからね」
「・・・大佐」
「海千山千の相手をしていくのだ。何度も云うが、私は君以外、いらない」
 ロイはエドワードを諭すように断言する。
 エドワードは表情を曇らせ、泣きそうになってきていた。
「あんた、自分で自分の道を諦めるのか?」
「なぜそうなる?」
「なぜって…」
 ロイの勝手な解釈に、エドワードはもう、呆れるしかなった。
「エドワード…」
 ロイは静かにエドワードを抱きしめ直した。
「無茶は云わない。ただ私の側に、どんな時でも、私を満たして欲しい」
「ロイ…」
「今の私の気持ちに、一片たりとも曇りも揺るぎもない」
「・・・」
 ロイの言葉に聞きながら、エドワードは静かに頷いた。
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